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ヤマハピアノコンクールと、クリスマスの諸々

クリスマスが終わってしまいましたね。

クリスマスって、当日よりも、後日よりも、「何しようかな」と考えている数日前が一番楽しいよなぁ、と毎年思います。

今年の我が家のケーキはこんなのでした。

 

 

チョコのプレートが割れているけど、そんなことは気にしない。

 

この、上にのっているおじさんの顔をした小人を見ていると

無性に村上春樹の「1Q84」を読み返したくなります。

こんなイメージのキャラクターが、確か出てきたような。

  

とあるスーパーで見かけたソフトクリームの置物です。

「とりあえず巻き付けてみました」的なおざなりな飾り付けがツボで

思わず写真を撮ってしまいました。

 

 

そんな今年のクリスマス、イブのディナーは2年ぶりに高田で和食を頂きました。

クリスマスの和食屋さんはひっそりとしていて、とても良いです。

 

 

さて、今年最後の子ども達の行事、ヤマハピアノコンクールが無事終わりました。

私の生徒は揃いも揃って「奨励賞」を頂きました。

これは「本選には行けないけど、がんばりましたね。」という賞です。

 

同じ賞でもそれぞれに意味合いが違います。

 

もうちょっとで優秀賞に手が届いたという子、

今ひとつ練習に身が入らなかったけど、土壇場で火がついて滑りこみ奨励賞の子、

記念参加くらいの気持ちだけどなんだか受賞できちゃった子、など。

 

そもそもコンクールに参加しよう!と思うだけで、平均よりは熱心に取り組んでいる子たちなわけですが、

「賞」に満足したり落胆したりして終わりにせず、それぞれに経験を生かしていってほしいと思います。

 

 

 

 

〜ひとりごと〜

「土壇場で火がついて入賞」の子について。

この子がどうしても賞がほしいというので「これが弾けたら入賞でしょ」的な、難しめの曲を選びました。

そのかわり、完成度が低ければ単に「もっと身の丈に合った曲を選んで下さい」になるような、All or Nothingの曲です。

良い所はたくさんあるものの努力を重ねることが苦手な生徒で、案の定練習が難航しましたが「頑張れば弾ける」と判断したから選んだわけで、絶対に形にさせるつもりでした。

 

しかしかなり丁寧にフォローしたものの今ひとつ本腰が入らず、もうこれはどうにもならない、「生徒と共に恥をかくしか無い」と腹をくくりました。

私は「生徒にやたら難しい曲を弾かせるのに完成まで持っていけない、

力不足の先生」で、

生徒は「指定のテンポに遠く及ばない速さで、つっかえながらなんとか最後まで弾く」。

 

もちろん私がさらに正規のレッスン以外に時間を尽くして生徒の練習につきあえば、お互いに恥をかく結果は免れるでしょう。

 

でもそうやってその場しのぎをすることよりも、これを教訓にして

私は生徒の日頃の取り組みをもっと考慮して選曲すること、

生徒は日頃から努力をしなければ目標を達成することをできないのだということを学んだ方が、痛みは伴うけれど得る物も大きいと思いました。

 

 

本番2日前ほどのこと、その子はヤマハの方の教室生なのですが、受付さんから

「教室へ自主練習に来ている」と聞きました。

でもここで私が力を貸すのは違う、と思い黙っていました。

コンクール当日の朝また練習に来ているというので、じゃあ最後に確認を、と思い電話で演奏を聴きました。

すると、たどたどしくはあるもののテンポが指定に近いところまで上がっている。

いつもつまずく所もクリアしている。

メロディーと伴奏のバランスはめちゃくちゃだけど、指示した強弱はほぼついている。

不十分な所ばかりだけど、生徒なりに私のアドバイスを消化しようと奮闘したことが演奏から伝わってきました。 

 

正直もうそこまで期待していなかっただけに、

不意をつくようなその演奏に「ああ、やられた」と思いました。

なんだか聴いていて涙が出てしましました。

 

 

 結果ありがたくも奨励賞を頂いたわけですが、

その子には、「直前でやればなんとかなる」ではなく、

「家族やおじいちゃんおばあちゃんが送迎やレッスンに協力してくれたから」

「受付のおばちゃんがグランドピアノを貸してくれたから」「先生が教えてくれたから」(笑)

賞を取れたんだ、ということを忘れずにいてほしいと思います。